「下ネタ言いまくってまーす!」
と散々わめき散らしてきたこの1年半、正直わたしは「下ネタは別に好きじゃない」ということに気づいた。
というのも、好きとかそういうことではなく、性についての話題は「日常の会話」となんら変わりない話だからだ。
「そんなに下ネタ好きなんですねぇ」と聞かれても、
「いや、別に好きとかじゃなくて普通の話題として喋ってるだけです」と言いたい。
なぜ、性に関する話だけがほかの話と区別され、「あいつ女のくせによくエロの話するよな」と言われてしまうのだろうか?
セックスの話は別に特別な話題ではない
この国にはどうやらまだ「セックス=恥ずかしいもの、表では話しちゃいけないもの」というイメージが根付いている。
さすがに人前でセックスをするのは問題だとして、そもそも根本的な人間の欲求である性欲や、人類の繁栄には欠かせないセックスについての話がなぜ堂々と話せないのだろう。
セックスとは恥ずかしいもので、性欲とは誰の目にも触れられてはいけないものなのだろうか?
そういう認識が、性をしっかり学ぶ機会を奪い、AVと正しいセックスの知識を混同してしまう現状にしてしまったのではないだろうか。
伝えたいことは、堂々と伝えていい
こういう話題を発信していると「あいつはエロい」「欲求不満だ」とか揶揄されることがあるが、先日オランダに滞在したときに、誰しもがセックスに関心を持ち、老若男女関わらず性の知識を吸収しようとする姿勢を垣間見た。
彼らにとっては「セックスは大事なコミュニケーションであり、学ぶべきもの」だという認識が根付いているのだろう。
だから堂々と観光地のど真ん中にセックスミュージアムもあれば、風俗街だってある。
そしてそれは恥ずかしいものではなく、日常的にあるもの・学ぶべきものとして存在している。
だからわたしも、大切だと思うものは堂々と伝えたい。
セックスについて知ろうとすること・議論することは、なにも恥ずかしいことじゃない。
大事なことを大事だと伝えてなにがいけないのか。
それで茶化すような奴なんかは一生その大事さを知らないまま生きていくだけ。
そんな奴らの目を気にする必要なんてない。
別にこれはセックスの話に限ったことじゃない。
あなたの生き方だって、好きなことだって、考え方だって、伝えたいことは堂々と伝えればいい。
それが本当に大切だと思うことなら、誰に何を言われてもあなたの揺るがない軸になる。そしてそれが誇りになる。
わたしはセックスや性の話を通して、そんなメッセージを伝えるために今日も文章を書いている。