1週間ほどニュージーランドに滞在しました。
おそらくわたしを含め多くの日本人は、ニュージーランドと聞くと
- 自然豊かなところだよね
- 羊いっぱいいるよね
- あとは……島国?
こんなイメージだと思います。(笑)
実際行ってみるとたしかにその通りだったんですがw、ただ「自然が豊か」のクオリティが桁違いだったのと、国の価値観や風土がめちゃくちゃ魅力的なことに気づかされました。
NZは世界で初めて8時間労働を取り入れた国
せっかく遊びに行くからいろいろニュージーランドのこと調べてたんですが、
8時間労働を世界ではじめて取り入れたり、長期休暇日数も世界で上位レベルだったりと、ワークライフバランスを重視した取り組みがされている印象でした。
実際クライストチャーチに滞在したときも、ほとんどのカフェは夕方16~17時くらいには閉まるところばかりで、土日休みの飲食店もかなり多いことに気づきました。
滞在中に出会ったポーランド人女性は「仕事終わりにはもう店が開いてないから夜遊べない!」と嘆いていましたが(笑)、それくらい仕事とプライベートの時間をはっきり分けているのはすごく興味深いです。
日本であれば飲食店にとっての土日は稼ぎどきなので営業している場所が多いですが、ニュージーランドは「土日だから稼ぐ」のではなく「土日だからこそ休む」という意識が根付いている気がしました。
ニュージーランドで永住権を取得したプログラマーのはっしーさんは、「こっちで働き始めてから数年経つけど一度も残業してない。むしろ定時より早く上がってみんなで飲みに行ったりすることもある」と話していたのも強く印象に残っています。
日本は勤勉で、丁寧な仕事ぶりであることが強みだと思うし、それゆえクオリティの高い商品やサービスが生まれるのも事実。
だけどそれを追い求めすぎて働く人たちの環境が悪化してしまったり、長時間働く事が正しいとされてしまう風潮も少なからずあります。(だいぶ緩和されてきたと思うけど)
日本は日本で良さを保ちつつ、メンタルや体調を崩さない程度に休息する力がもっと必要なのかなと。
そこはニュージーランドの仕事観から学べるところだなぁと思いました。
巨大企業はないけど、中小企業・個人経営で大量生産よりもこだわりをもって取り組む姿勢が垣間見れます。
ニュージーランドのノマド事情
ほとんどの飲食店ではWi-fiがあった&電源があるところもちらほらあったので、ノマド作業にはほとんど困りませんでした。(ちなみにお会計もよっぽど田舎じゃなければほぼクレカ使える)
ただいかんせん店が夕方には閉まるので、夜は宿でしか作業できません。(笑)
ニュージーランド滞在中は早起きして朝型行動すると楽しめると思いますw
食料自給率が約400%。食と自然のクオリティがやばい
働き方以外のところでいえば、とにかく「食と自然」ですね。
食料自給率400%ってどういうこと?(笑)ってなりますが、ニュージーランドは人口が500万人以下で、広大な土地があるのでそりゃ農業が発達するだろうなと実感。
(人口より羊の数のほうがはるかに多いという噂も…)
わたしも滞在中にいろんな飲食店やスーパーで食材を買って食べてみましたが、
- お肉がめちゃくちゃ味が濃厚で美味い。そして安い。
- ヘルシー志向で、ローカロリーなスイーツなども充実
- カフェにもビーガン料理があったり、食にこだわりのある店が多い
マジで幸福度高かったです……
外食するとちょっと高くつきますが(というか日本が安すぎるのか?)、気持ちよくお金を払えるくらいおいしいです。
でもカフェでは意外と日本円にするとそんな高くなく、むしろスタバより安くて美味いお店もたくさんあったので、わりと楽しめます。
そして感動したのが、水道水がまったく臭くないってことです。
塩素のにおいも一切しない。まったく臭みがなくてゴックゴク飲めます……ほんとにすごい。
(天然の地下貯水池から水を引っ張ってるらしく、塩素が入っていないそう。最高だ…)
これも調べてわかったのですが、WHOが調査した「空気の綺麗さ(PM2.5濃度が低い)ランキング」でニュージーランドは世界179カ国中で2位だそうです。(日本は32位)
空気もうまいし水もうまいし食もうまい。完璧じゃないか…
滞在中いろいろ観光しましたが、自然の壮大さがマジで桁違いでした。
こんだけ自然が豊かだったらそりゃご飯もうまいわけだ…
同性婚の合法化やジェンダー格差の是正など
ほかには、かなり早い段階で同性婚が合法(2013年)になったり、世界で初めて女性の参政権が認められた国でもあったり、ジェンダーに関する問題にはかなり敏感に取り組んでいるようです。
現在のニュージーランドの首相も女性で(しかも30代!)、昨年に第一子の出産で6週間の産休を取得したことが大きなニュースになっていました。
首相が率先してこういう動きをとるのは素晴らしいですね…。
そしてこの動きに柔軟に対応する周囲の理解もすごい。
管理職や政治家等に占める女性の割合が30%以上で、世界的にもかなり高い数値だそうで、性別による格差がほぼ是正されているのは大きな特徴ですね。
▼羊飼いのファームにおじゃましたときも、女性がバリバリ活躍していました!
ニュージーランドの悪いところを探してみた
なんかこれだけ書くとマジで非の打ち所がない場所なんじゃ…と思ったので、アラ探ししてみました。(笑)
- 平和すぎてボケそう(たぶんわたしが住んだら何もしなくなりそうw)
- 朝と夜の寒暖差が激しい(夏の終わりでも朝晩はコート着るレベルだったり…)
- 凶悪な事件は少ないけど、軽犯罪の発生率は日本より高い
平和だし人も優しいけど、軽犯罪(スリや空き巣など)は意外に多いそうで。
友人が住むシェアハウスで空き巣が入り、テレビが盗まれたという話もあったので、旅行では気を抜かず意識しておくのが良いですね…!
結果的に「ニュージーランドはスゲー過ごしやすいし日本にはない魅力もたくさんあってマジイケてる」という結論になりました。
ご静聴ありがとうございました。
追記:ニュージーランドでお世話になったみなさん
①ニュージーランド在住プログラマーのはっしーさん。
世界遺産のMt.Cookや絶景のプカキ湖など1日半かけて案内&運転してくれた神。
わざわざルワンダ→オーストラリア→ニュージーランドと地球半周して料理を振る舞いにきてくれたばーしー。死ぬほど料理うまかった。。。
そしてヒッチハイクで遊びにきてくれたひろたつ君。フットワーク軽すぎわろた。
③1週間行動を共にしたほなみん。羊飼い探しに連行され遭難しかけたけど飯作ってくれたしいろいろガイドしてくれたので助かりました٩( ‘ω’ )و
愛しのあんちゃんが帰国してしまってとても寂しい。
一週間毎日一緒にご飯食べて、お出かけして、悩みを打ち明けたり、時にはひとつのベッドで一緒に寝て、毎日本当に楽しかった!愛が深まった??(本人には否定された)あんちゃんは今頃、日本に向かう飛行機の中かな。
気をつけて帰ってね? pic.twitter.com/NSOQrDuTiy— ほなみん?ニュージーランドで羊飼いになりたい (@honamin_____) March 8, 2019
そのほか現地の人にもたくさん助けてもらいました!!ARIGATO!!
追記その2:アダルトショップが面白かった
クライストチャーチのど真ん中にクソでかい大人のおもちゃ屋さんがありました。
こう、堂々としてて後ろめたさが一切なくオープンな店構えでとてもいいなぁと思いました。