今回の北海道胆振東部地震を経験して、この記憶を忘れないためにここに書き残しておきます。
この数日間、札幌がどんな状況だったのか少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
地震1日目
2018年の9月6日、深夜3時8分。最大震度7の地震が北海道胆振地方を中心に起きました。
■■速報LV1■■06日 03時07分頃 胆振地方中東部(N42.7/E142)(推定)にて M6.5(推定)の地震が発生。 震源の深さは推定35.3km。#saigai #jishin #earthquake
— 地震速報 (@earthquake_jp) September 5, 2018
大きな揺れでベッドから飛び起きて、手が震えながらも着替えて避難準備をしました。
Twitterで情報を確認し、無事を報告。
無事です
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 5, 2018
地震直後、電気が止まり水道も出なくなりました。モバイルバッテリーと水のストックの大切さをここで知りました・・・。
札幌市、電気も水道も止まってるから水とモバイルバッテリーの確保&避難準備を…!!
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 5, 2018
札幌の街が真っ暗だ、、、
電気と水道回復するまで寝れない、、— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 5, 2018
家の窓から外を見渡すと、札幌の街が真っ暗に。こんな不気味な夜は初めてでした。
「電力復旧の見込み無し」とのツイートが。
北海道電力からの情報です。
全道的に停電しています。
復旧の見込みはないとのことです。— 旭川市防災 (@bosai_asahikawa) September 5, 2018
余震で何度も揺れながら夜が明けました。
太陽を見るまでは不安で眠れず、夜が明けて緊張の糸が切れたように3時間ほど眠り込みました。
気象台からの情報です。今後、数日間は震度4程度の揺れが見込まれるとのことです。
— 旭川市防災 (@bosai_asahikawa) September 5, 2018
朝になって、水や食料などの買い出しへ。必要な物資リストをフォロワーさんが教えてくれました。
このあいだの大阪地震の時に被災した方のメモだそうです
良かったらどうぞ pic.twitter.com/VHEPShU4mI— やす@haru (@yakkun97) September 6, 2018
地震の影響で北海道全域が停電となり、札幌中心部は信号も消え、交通機関は壊滅状態に。数少なく開店してるコンビニも長蛇の列でした。
札幌中心部、
・電車は全て運休(再開のめど無し)
・コンビニは閉店&開いているところは大行列
・信号も消えてる
こんな状況です。コンビニは中心部から少し離れる(北12条〜18条あたり)と混雑が少なかったです! pic.twitter.com/xuPKeW66Sr
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 6, 2018
JR札幌駅も真っ暗で、交通機関のSTOPで足止めをくらった観光客の方などが大勢いました。
地震から8時間ほど経って、水や電気が早めに復旧した知り合いのゲストハウスが無料開放され、避難してきた人が多くいました。
わたしの家はまだ電気も水もダメだったので、ここで充電や食料、トイレやシャワーなど借りました。
電気がないと、普段どおりの生活が何もできないことを痛感しました。。。
札幌駅付近で困ってる人いたら、ゲストハウス「wagayado Hale」が解放されているので水&電気補給できます!
わたしもトイレ借りて水もらいました…!
スマホも充電できます?
どうか拡散お願いします…!【札幌】北区北7条西8丁目3-12https://t.co/DwvNBAhWxC pic.twitter.com/zX5W4Ioqx4
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 6, 2018
【札幌で泊まる場所なくて困ってる方、地元の方で水で困ってる方】
★シェアお願いします今夜と明日までは、wayaとyuyuを避難所として解放します。
限りはありますが、できることを。waya
豊平区豊平2条4丁目1-43https://t.co/Z35q4vHYs2yuyu
中央区南3条東4丁目1-13https://t.co/twb6YjKVNi— Rio @Guest House waya (@rio3900) September 6, 2018
結局1日目はわたしの家は電気も水も全く通らず、夜はゲストハウスに避難して宿泊させてもらいました。
リビングでは10名以上が雑魚寝している状態でした。
ちなみにこの電気が復旧している場所とそうでないところの違いは、「優先的に復旧させるべきエリア(病院や重要な公共施設などがある)かどうか」だそうです。
病院などがある区画の家は、早めに復旧するとことが多かったそうな。
札幌市、中央区の一部とかは電気が復旧したみたいだけどわたしの家はまだ全然水も電気も通らない状況…。゚(゚´ω`゚)゚。区画によって電気ついてたりついてなかったりする。
マンションの上層階で寝るのは怖いのでゲストハウスにおじゃまします。。
街灯も信号もつかない真っ暗な空間、しぬほど怖い。— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 6, 2018
地震から2日目
9月7日は道内の3分の1の電力が復旧しました。
ただし札幌は交通機関はほぼすべてSTOPしたまま&お店などもほとんどシャッターが閉まったままです。
新千歳空港も天井が剥がれるなどの被害があったそうで、飛行機もほぼ欠航。
道内約3分の1の停電が復旧。JRや地下鉄、バスの運行再開はまだ見通し立ってないみたい…。
“7日午前3時現在で96万4千戸で停電が解消したと発表した。約3分の1で解消した”
北海道、3分の1で停電解消 7日午前3時現在(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース https://t.co/7KVX5wDtLM
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 6, 2018
わたしの家もいまだ電気と水が復旧せず。2日目もゲストハウスに終日お世話になりました。本当にありがたい。。。
朝から食事を作ってもらったり、シャワー借りたり充電させてもらったり、嫌な顔ひとつせず笑顔で対応してくれて本当に人の優しさに触れてます…。゚(゚´ω`゚)゚。
↓北海道遊びに来ることがあったらぜひここのゲストハウス使ってください…!
wagayado 晴-Hale-https://t.co/DwvNBAhWxC pic.twitter.com/9rLAHuuoZc— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 6, 2018
こういうときこそみんなで前向きに乗り越えたいよね、とラジオ体操をみんなでやりました。
朝からゲストハウスでラジオ体操!
みんな元気にやっております@annin_book @mizunote_net pic.twitter.com/sekYDRT95y
— しゅうへい@借金480.0 (@shupeiman) September 6, 2018
2日目もツイッターを見て電源や水の確保でゲストハウスに来た方がたくさんいました。ツイートの拡散に協力してくれたみなさんありがとうございます!!
このツイートを見て充電や食料確保しに来た方がたくさんいました…!
みなさんが拡散してくださったおかげです……ありがとうございます……。゚(゚´ω`゚)゚。 https://t.co/eBP5uxY3P6— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 6, 2018
2日目の昼過ぎから、少しずつ営業を再開する飲食店などもでてきました。
ただどこの店も長蛇の列。コンビニも運送が間に合っていないため、惣菜の棚などはずっとからっぽのままです。ガソリンスタンドも3時間以上待ったという友人もいました。
▼2日目以降、少しずつ営業している店舗の情報が増えていきました
このまとめとてもありがたい…!
札幌のみなさん参考にしてください〜〜!!!【北海道地震】9/7札幌の営業しているスーパーや飲食店一覧まとめ https://t.co/52UrjXnEKH
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 7, 2018
北海道の充電、給水所、トイレなどが使える場所の一覧マップができました…!
充電できるスポットなどを見つけた人は自由に登録できます。
たくさんの人に活用してもらえるように拡散お願いします…!入江さん@iritec_jp 、マップ開発ありがとうございます?
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 7, 2018
2日目夕方からは体力もちょっとずつ回復して、仲間と雑談したり仕事もできるように。
避難中ではあるけど、せっかく面白生き方してる人が集まってたので雑談がてらインタビューしてみた✌️
人に奢られて生きてる人@mizunote_net
10社転職した先で無職になった人@kiyohiko_nkmr
しぬほど借金抱えてるけどブログで人生変えた人@shupeiman
クセが強すぎる。笑
後日記事で公開しやす✍️ pic.twitter.com/LBu5wB6wrN— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 7, 2018
ただ、余震で何度か揺れることがあったので油断はできず。揺れるたびに心臓がバクバクし、冷や汗をかきました。
地震から3日目
3日目は道内の9割方のエリアで電気が復旧し、街中の飲食店も続々と営業再開するところが増えました。
ようやくわたしの家も水道と電気が復活。地震から約48時間後のことでした。
札幌市内、少しずつお店も開いてきて日常が戻りつつある。゚(゚´ω`゚)゚。
大好きな蕎麦が食べれてほんと幸せ…ありがたい…(胃袋小さくなって全然たべれなかったけど…)↓ここ空いてました!道庁の近く!
?北前そば高田屋 北4条店
北海道札幌市中央区北4条西6丁目 毎日札幌会館 1F pic.twitter.com/Ih6lLWe54i— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 8, 2018
地震が起きてからほとんど食欲がなくてあまり食べれなかったのですが、ちょっとずつ回復してきました。
ただしコンビニは物資が届いておらず、いまだに水や惣菜がからっぽの店舗も多かったです。
(電気が回復したので自動販売機で水を買ったりしていました)
札幌駅も地下鉄やJRが運行しはじめ、日常が戻ってきました。
札幌駅周辺、ほぼほぼ通常通りお店も営業してる〜〜!!飲食店一部はまだ閉まってるけど、コンビニも普通にやってるし、地下鉄JRもかなり回復してます!!この短期間で本当にすごい……。゚(゚´ω`゚)゚。 pic.twitter.com/xze8lQvQDP
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 8, 2018
ただ、スタバなど一部店舗は閉店したままでした。(個人的な推測ですが、停電の影響で乳製品がロスになった&運送が遅れていて再開できないのかな…と思ってます)
3日目の夕暮れは燃えるように赤い空だったのですが、ぼーっと見上げていたところに最大震度4の余震が。
荷物を取りにひとりで家に帰っていたところだったのでものすごく心細くなりました。。。
札幌の夕焼けが不気味なくらい赤くてボケーっと眺めてたら余震で揺れて我に返ったんだけど、インフラが復旧されて日常に戻りつつある今が一番油断するタイミングかもしれない。いつまた大きな揺れがくるかわからないから、北海道のみなさんいつでも避難できるように準備だけはしておこう…! pic.twitter.com/pOdPWJVZH0
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 8, 2018
地震から4日目
交通機関がほぼほぼ通常通り運行するようになりました。(空港行きの電車が優先的に再開し、普通列車も間引き運転で動くようになりました)
わたしも東京で予定があったので、JRに乗って新千歳空港へ。
空港はまだお店はほぼ閉店したままで、ところどころ立ち入り禁止区域がありました。
飛行機は無事飛んで、東京へ。
ですがこの日の夜も北海道で最大震度4の余震があったそうで。早く日常が戻ることを祈るばかりです。。。
自分の発信力が、誰かの役に立てるという感動。
普段からブログやSNSで発信することを仕事にしていて、こういう災害時に情報を届けることで誰かの役に立つことができたのは本当によかったと思います。
こういう非常事態の時に、わたしが発した言葉が誰かの生活に少しでも貢献できると、発信力をつけて心底良かったとおもう。今回たくさんいろんな人に助けられてきたから、わたしも情報を届けることで誰かの役に立ちたい。
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 7, 2018
そして情報を多くの人に届けるために協力してくださったみなさんには本当に感謝しています。ありがとうございます。。。
命より大事な仕事などない。命より大事なお金などない。
今回の最大の学びはここでした。
当たり前のことだけど、命より大事な仕事はないし命より大事なお金なんてないから、今回の地震ではすべての意思決定に「自分と仲間の命を守ること」を最優先にすることができた。だから仕事も迷いなく中断したし、仲間の支援や必要な物資の購入に惜しみなくお金を使えた。この判断は間違ってなかった。
— あんちゃ/二拠点生活 (@annin_book) September 8, 2018
東北大震災からの教訓で、「津波てんでんこ」「命てんでんこ」という言葉があります。
三陸地方では昔から「津波起きたら命てんでんこだ」と伝えられてきたという。
(中略)「てんでんこ」は、「各自」「めいめい」を意味する名詞「てんでん」に、東北方言などで見られる縮小辞「こ」が付いた言葉。すなわち、「津波てんでんこ」「命てんでんこ」をそのまま共通語に置き換えると、それぞれ「津波はめいめい」「命は各自」になる。
「津波てんでんこ」「命てんでんこ」を防災教訓として解釈すると、それぞれ「津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」「自分の命は自分で守れ」になるという。
参照:Wikipedia
この言葉の意味を今回はじめて噛み締めました。
自分の命を守るためにできることを、最大限自分でやる。
一生忘れない経験になったし、この教訓も一生忘れちゃいけないと思います。
▼地震の直後に書いたメモ書きはこちら
関連記事:2018年9月6日、北海道地震を札幌で経験した直後に書き残したメモ