原点回帰とは、外部の評価や利益を捨てて純粋な初心に戻ることである

 

自分が今やっていることの意義がわからなくなったり、「なんでこれ始めたんだっけ」って悩んだときの解決の糸口は、原点にあることが多い。

活動に取り組んでいくなかで、気づけば予想もしなかった場所に行き着いていたり、思ったより遥か遠くにきてしまったときに、ふと気づくと自分がどこにいるのかわからなくなってしまうから。

そんなときに、「原点回帰」「初心に帰る」ための時間をとることをおすすめしたい。

 

原点回帰とは、自分の純粋な初心を思い出すことである

たとえばわたしは、3年前に会社員からブログとライター業で独立し、最初の2年は死にものぐるいで仕事をした。

生活もかかっていたし、とにかく実績を出して、まわりに認められるような存在にならなければ、という焦りの気持ちが大きかったから。

 

そうして2年経ったときに、たしかにある程度の実績を作ることはできたのだけど、そこで立ち止まってしまった。

「自分がなぜこの仕事をしているのか」がわからなくなってしまったのだ。

 

売上や、影響力を得ることばかりに気を取られ、自分が最初にこの仕事で生きていこうと決意したときの情熱を、すっかり見失ってしまっていた。

 

「あれ、わたしってお金を稼ぐためにこの仕事をしてるんだっけ?」

「お金のためだけに働くのが嫌で独立したはずなのに、いまだにお金に縛られている…」

 

そう気づいた瞬間、これから先どう動いていけばいいのかわからなくなってしまった。

 

だからわたしは、いろんな人からの助言をいただきながら、一度原点に立ち返ることにした。

一旦、長い道のりで得たお金や、外部からの評価や地位を横に置いて、純粋に自分が最初に思い描いていた気持ちを思い出してみた。

 

自分がこの仕事を始めた理由はなにか?
なぜ続けてみようと思ったのか?
やりがいや喜びを感じた瞬間はなかったか?
お金や評価を捨てても、この仕事をしたいと思えるか?……

 

 

すると、考え抜いた先で「自分の紡いだ言葉で、誰かの苦しみを和らげたり、行動の後押しをする」というひとつの軸を発見した。

発見したというより、もともとあったはずの軸をようやく思い出したというほうが正しいかもしれない。

 

まだ売上も影響力もない頃に、文章を書くという行為を続けられたのは、紛れもなく「自分の言葉が誰かの役にたつかもしれない」という気持ちだった。

読者の人がわたしの記事を読んで、「背中を押されました」「救われました」「面白かった」と言ってくれる姿を見て、純粋に、もっと頑張ってみようと思えたのだ。

そこに、お金とか実績とかは関係なかった。

 

 

原点回帰とは、そういう長い道のりで得た利益や外部の評価を捨てて残った、純粋な自分の想いを掘り起こすことだ。

(捨てるとは、物理的に捨てるのではなく、頭の中から一旦取り払うということ)

 

そういう、外部の圧力に振り回されない軸は、実は最初の原点にヒントが隠れていたりする。

 

 

自分がやっている活動が長くなるほど、結果や評価を追い求めるようになったりして自分の軸を意外と簡単に見失ってしまったりする。

もちろん結果を出すことは大事だけど、そこに執着しすぎて大事にすべき想いを犠牲にしてしまうと、途中で進むべき道が見えなくなってしまう。要は両方大事ということだ。

 

 

自分がこの先どんな道に進むのかは、いつでもスタート地点を思い出しながら、誇りをもって一歩一歩足を進めていきたい。

まぁたまに寄り道して迷子になったとしても、それはそれでまた面白いネタになるけどね。

 

 

関連記事:「自分が今やっていることに何の意味があるんだろう?」という問いについて

 

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執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

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