家族小説で圧倒的に感動する厳選3冊。元書店員のおすすめ本コーナー

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電子書店員あんちゃの《人生を変えるオススメ本》コーナー。

 

今回は「家族」をテーマにした本をご紹介します。

昔からあんちゃは家族モノに弱くて、24時間テレビとかでよくある「お涙頂戴」系ドラマにまんまと泣かされていました。

子どもの立場からも、親の立場からも読める3冊をお楽しみください。

 

 

 

無償の愛と家族の絆

 

昨夜のカレー、明日のパン / 木皿泉

大切な人の死を、残された者たちが受け入れる。

25才という若さで亡くなってしまった夫・一樹。遺された嫁・テツコと、一緒に暮らす一樹の父・ギフが、まわりの人々とともに少しずつ彼の死を受け入れていく物語。

「大切な人の死」のあとの日常を描いた様子が、悲しくもどこか幸せを感じさせる内容でした。

 

悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。

 

 自分には、この人間関係しかないとか、この場所しかないとか、この仕事しかないとかそう思い込んでしまったら、たとえ、ひどい目にあわされても、そこから逃げるという発想を持てない。呪いにかけられたようなものだな。逃げられないようにする呪文があるのなら、それを解き放つ助文も、この世には同じ数だけあると思うんだけどねぇ。

こんな言葉が綴られているんですが、とても心に刺さるんですよね。

”死ぬのと同じように、生きることも避けられない”というメッセージが強く込められている気がします。

 

生きることも避けられないのであれば、たとえ悲しくても、幸せを見つけていこう。

 

マンガ版もあります。 

 

 

とんび / 重松清

悲しみと寂しさの中から幸せを見つける。

夫・ヤスと妻・美佐子の間に長男アキラが生まれた。幼いころに親と離別したヤスにとって、ようやく手に入れた”家族のぬくもり”。しかし突然の悲劇によってそれは打ち砕かれてしまう・・・。

我が子の幸せだけを願いながら全力で生きる父親の物語。

 

子の成長を見守る父親の姿は、こんなにも切ないのかと思わされます。そしてヤスの不器用さがまた切なさを倍増させる。

わたしはまだ親ではないけど、子が思う以上に、親は子どものことを想っているのだと気付かされた。

 

ホリエモンも「嗚咽した」というくらいの名作。親の偉大な愛に感謝したくなります。

 

「親が子どもにしてやらんといけんことは、たった一つしかありゃあせんのよ。子どもに寂しい思いをさせるな。海になれ。」遠い昔、海雲和尚に言われたのだ。子どもの悲しみを呑み込み、子どもの寂しさを飲み込む、海になれ

思い出しただけでも泣きそうです。。。うう。。。

 

 

青天の霹靂 / 劇団ひとり

親が与えてくれた無償の愛を知る

場末のマジックバーで働くマジシャン・轟晴夫。学歴ナシ、金ナシ、恋人ナシの35歳。

 

ある日警察から「あなたの父親が亡くなった」と連絡があり、男手ひとつで自分を育ててくれた父の元から勝手に家出してしまった過去を思い出す。
ぼんやり空を眺める中、突如雷のような衝撃に打たれた晴夫は、気づくと昭和40年代にタイムスリップしていた。

 

そこで晴夫が見た、若かりし頃の父親と自分を産んで亡くなってしまった母親の人生・・・

 

 

劇団ひとり、めっちゃいい話書くじゃん。。。(´;ω;`)
わたしたちが見ることのできない親の若かりし頃。親はなにを思い、自分を産み、育ててきたのか。

「ああ、もっと身近な人を大切にしよう」と号泣しながら読み終えた名作です。

 

 

今日は3月11日

わたしがこの記事を書いているのは2016年3月11日。

東北大震災から5年が経つ今日。

 

「自分にはなにもできないけど・・」ってわたしも思ってたけど
よくよく考えたら1番最良のボランティアって自分の人生を最大限幸せに生きることだと思う。

被災された方は、水も電気も住まいもちゃんと整備されて生活できる状態はきっとすごく幸せな状態だと思うはず。
わたしたちはその暮らしが“当たり前”だと思っていて、幸せを感じられない人が多いんじゃないかなって。

 

だから自分に与えられたこの環境で、「仕事つらい」「毎日退屈で楽しくない」なんて思うのは、失礼じゃないかな。

毎日ゴハン食べて、仕事ができて、大切な人と過ごせる時間を幸せにしていかないと。

 

 

だからわたしは自分自身を幸せにするために今日もはりきって生きます。

 

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執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

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