「がっつり義務教育受けてきたはずなのに、お金のことを全く知らない…」
と思って、社会人になってからやっとお金に関する知識を収集し始めました。
小学校から大学まで10年以上教育機関にいたのに、一番身近なお金の知識について何も学んでないって普通に考えてヤバイですよね。(笑)
で、最近読んでいた本でひとつ気になるお金の歴史がありました。
戦後の日本では預金が取り出せなくなる「預金封鎖」の歴史があった
「日本の老後が崩壊する日」というちょっと不穏なタイトルのコミック本を読んでいて見つけたのが、「預金が取り出せなくなる”預金封鎖”という歴史が日本にあった」というもの。
みなさん知ってました??わたし全く知らなかったですよこんなの……
預金封鎖とは簡単に言えば、「銀行預金やその他資産を国が一時的に封鎖して引き出せなくする」こと。
そんなことマジであるの?って思いますが本当に日本で起きたことですからね。。
参照:日本の老後が崩壊する日/西アズナブル(←この本めちゃくちゃわかりやすいから必読)
戦後の日本は物資が乏しくてモノの価値が跳ね上がるインフレ状態になっていたので、国の財政状況もよろしくなかったことが影響しているのだとか。(国債や軍事費がかさみまくっていた)
だからインフレを抑えて国の財政を建て直すために、一度徹底的に国民の資産を封鎖して確認。
その後に「財産税」という徴税制度を取り入れて、国民が持っている資産に25〜90%もの税金をかけて徴収したようです。(お金持ちの人は90%以上が税金でもっていかれたらしい…ほとんどやん!)
預金封鎖中は一世帯あたりの1ヶ月の引出額が大幅に制限されたようで、その額は今の価格で約25万円ほどしかなかったといいます。
しかも当時は物価が高かったからかなり苦しい生活を強いられたのではないでしょうか…。
「どんだけ国の財政やばかったんやw」って思うんですがまぁ過去の産物だと思って見過ごしていたら、この預金封鎖は今後起こる可能性がゼロではないという議論も巻き起こっているのです。
今後、預金封鎖になる可能性はあるのか?
なぜ今後、戦争をしているわけでもないのに預金封鎖が起こる可能性があるのか?
それは「国の借金がかさみまくってるから」。
いまや国の債務残高は1000兆円を突破していて、戦後の財政状況と似通う点があるといいます。
2016年度の政府債務残高はGDP比で約2.3倍と、戦後の預金封鎖と近い状況が見え隠れしている。
日本国債の9割以上を日本人が保有しており、10年国債利回りが0%近辺で推移している現状を鑑みると、国の財政リスクは顕在化していないといえるが、今後の預金封鎖の可能性について議論が生じる下地はありそうだ
今すぐにそんな事態が起こるわけではないと思いますが、現状の国の対策(税収UP・歳出の削減など)がうまくいかなければ可能性はなくもない・・・ということになりそう。
現に他の国では2000年代に入ってからもアルゼンチン・ウルグアイ・キプロスなどで同様の預金封鎖が実施されています。もはや過去の出来事でもなんでもないですよね。。。
そして預金封鎖はある日突然起こるということ。(事前に情報が漏れてしまったらみんな銀行に押し寄せて引き出しますからね)
だから可能性が1%でもあるのであれば、わたしたちは自身で何かしらの対策をしておかなくちゃいけないってことです。
自分の資産を守る”知識”を身につける
対策といっても預金やその他資産が封鎖されてしまっては何もできないのですが、そのときにどう立ち回るべきかという「知識と経験」を身につけておくことはできるはず。
わたしも今こうして預金封鎖の歴史を知れたからこそすごく危機意識が芽生えたし、もっとお金のことも歴史のことも知らなきゃいけないなと思います。
たとえ預金は封鎖されても、自分の知識や経験までは封鎖されない。
どんなことにも言えますが、いざ危機が訪れたときにどう回避するかを考えて最適な行動を取れるように自分を整えておくことが、一番の対策ですね!٩( ‘ω’ )و
▼身銭を切って資産運用も勉強中。預金するだけじゃなくてお金を回す仕組みも知っておきたいところですね!
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