こんにちは。プロブロガーあんちゃです。
最近、以前にも増して議論沸騰している「ブラック企業」の問題。
「ブラック企業」の定義は人それぞれだと思いますが、誰がどう見ても「それはやりすぎだよ」って企業はたくさんあります。
そしてそういう企業によって精神を病んでしまう人・体調を崩す人がどんどん増える。
どうしてこうなってしまう人が減らないのか。どうしたら「ブラック企業」から解放される人が増えるのか。
今回は実際に「ブラック企業」に就職し、そこから逃げ出した人にインタビューをしてみました。
※今回の記事は、転職サイト「ジョブシフト」様のスポンサーでお送りします(*´ω`*)ブラック企業で消耗している人・転職を考えている20代・30代の人はぜひのぞいてみてください。
「この豚」と社長に罵声を浴びせられるブラック企業
最初に話をうかがったのは、現在27歳でいままでに2回転職をし、いまはフリーランスとして活動中のともひろさん。「ともカメラ!~引きこもりがカメラを趣味にしてから~」というブログも運営されています。
一番最初に新卒で入社した会社がブラックだったのだとか。
どんな職場環境だったのか
「不動産系の会社だったんですけど、入社初日にオフィスの扉を開けると”おはようございまあああああす!!!!!”っていういかにも特訓された感のある仰々しい挨拶が聞こえてきて嫌な予感がしました」
「あーやばそうな会社の特徴の1番最初に挙げられるやつだ」
業務内容としては、ひたすら飛び込み営業だったそう。
しかも、若手や中堅関係なく、部長クラスの人まで総出で飛び込みをしてたのだとか。
「10年後もこの会社にいたとしても、ずっと怒鳴られながら飛び込み営業し続けるんだと思ったら、もう一瞬でやる気が失せました」
「結構怒られたり詰められたりしてたんですか?」
「社長の罵詈雑言はひどかったですね。。。”この豚”とか”てめえこのクソガキが”とかは普通に言われました。40代の社員の人にも”おっさんやる気あんのかこの野郎。家族死ぬぞ”って怒鳴りつけてましたね」
「もうそれパワハラやん。。。」
退職を決断するきっかけは?
入社してから朝9時から20時までひたすら飛び込み営業を続けていたともひろさん。
毎日社内のだれかが詰められ、怒鳴られ、恫喝される状況。
「だんだん会社にいくのが怖くなってきて、朝電車に乗ると心臓がズキズキ痛むようになりました」
「ひぃい。。。退職を決断したきっかけはなんだったんですか?」
「終電をこえて残業したり、先輩社員が社長にボコボコにされてるのを見て、”あ、この会社にいたら死ぬかもしれない”って思ったのがきっかけでした」
退職決断までの期間は、入社から約2ヶ月。
そのあいだは「せっかく入った会社だから」「すぐやめたら親に迷惑をかける」と思って、逃げ出せなかったそう。
しかしそれも限界にきて、ついに辞表を提出。
「やっぱりやめるときもモメたんですか?」
「社長に退職の旨を伝えたときに、一度うまく言いくるめられて仕事を続けることになったんです。で、社長は”支店長にはおれから言っておくから”と言ってその場は終わったんですが、翌日支店長に尋ねたところ”なにも聞いてない”と言われ、『あ、この会社は変わらない。もうだめだ』ってなってそのまま逃げました」
「そのまま逃げた!?」
「はい。営業にでるときに携帯の電源を切って、電車に乗って逃げました。もう何を言っても無駄だと思ったんで」
ブラック企業で消耗する人にひとこと
会社から一目散に退いたともひろさん。その”逃げ出す勇気”はなかなか日本人にはできないことかもしれない。
最後にブラック企業で消耗している人・やめたくてもやめられない人に向けて一言いただきました。
「人の目なんか気にせず、逃げていいんです。そんな場所で人生を無駄にすることはないし、辞めたところで死なないし、もっとやりたいことや楽しいことに目を向けたほうがいい。おれはブラック企業を辞めたことで人生がようやく動き出したので、
一日でも早く辞めてほしいです」
ブラック企業にいて無駄になっていくのはね、時間だけじゃないんだ。
身体も、心も考える力もどんどん弱まっていく。”生きる力”っていうのが奪われる。
3年同じ会社で我慢した先にあるのは、3年我慢した分だけ選択肢が無くなった未来だよ。
▲ともひろさんのブログにも印象深い一言が。
逃げ出すことは、負けではない。自分の人生の選択肢を増やすことなんですよね。
ともひろさん、ありがとうございました!
▼「ジョブシフト」で関連する記事はこちら
>>ブラック企業に務めるデメリットと本当にあった怖い話 | ジョブシフト
ブラック企業の過労でノイローゼに・・・
お次は5回の転職を経験し、現在は飲食に携わる企業につとめる30歳のやっちさん。
こちらも新卒で入社した住宅系企業がブラックだったとのことで、お話を聞いてきました。
▶︎やっちさんのブログはこちら:やっち Powered by LINE
毎日帰れるのは深夜2時。
入社早々営業職についたやっちさんは、のっけから飛び込み営業をすることに。
「個人宅に飛び込んでひたすら”家買ってください”って。いまどきそんなので家買う人なんていないよね」
「メンタルえぐられそうだなぁ。。。」
日中は会社にいることが許されず、ひたすら営業に出て、事務的な作業は定時後からこなす日々が続いていたそう。
そのおかげで毎日帰宅するのは深夜2時を過ぎていたんだとか。
「上司より先に帰ることは許されませんでしたね。そして新人は朝当番があるので、どんなに遅く帰宅しても朝8時には出社しなければなりませんでした。あの当時はほとんど寝てなかったです」
”やっと死ねる”過労でノイローゼ状態に
入社から3ヶ月、ずっと同じような状態が続き、精神的にも体力的にもどんどん疲弊していったやっちさん。
「出社するときに車に乗り込んでも、手や足がしびれて会社にいけなくなることもありました。勝手に会社への拒絶反応が体にでてきたんです」
「もはやノイローゼ的な状態ですね。。。」
「一度営業で運転中に事故ったことがあったんです。そのとき瞬間的に”あ、やっと死ねる”って思ってしまった。結果的にはあまり怪我をせずに無事だったんですが、今考えるとそれほど極限状態だったんだなと」
退職を決断したきっかけは「上司の不倫」
この状況を聞いているとだれでも辞めたくなりそうですが、退職を決める決定的な瞬間はなんだったのか聞いてみました。
「上司の人間性に耐えられなくてやめました。普通に住宅展示場とかに愛人を連れてきたり、社員と喧嘩してトイレのドアを蹴り破ったりするような人で」
「中学生かよwww」
「その上司は展示場の商談用の個室に愛人とふたりで鍵をかけて閉じこもったこともありました。ただのドスケベオヤジでした」
”逃げ出す勇気”を持つには?
最後に、20代のうちに複数回転職を経験したやっちさんに「ブラック企業から逃げ出す勇気を持つポイント」についてたずねてみました。
「ブラック企業だとわかっていても、辞めたくても辞められない人も多いと思います。そういう人たちがその環境から抜け出すための考え方や、起こすべき行動はなんだと思いますか?」
「多くの人が辞めたくても辞められないのは、”自分が傷つくのが怖いから”です。退職してお金がなくなったり、社会的信用が落ちたり、周囲に迷惑をかけてしまうかもしれないって考えると、そこから自分への精神的ダメージを負うのが怖くて辞められない。」
「間違いないですね。どんなひとでも自分が一番大切で、自分が傷つくことを何よりも恐れますからね。」
「それはもう脳が勝手に痛みを回避しようとしちゃうもんで、自然なことだと思う。でも本人の意思としては辞めたいと思っている。だからその意思を突き通すために、ぼくは3つのことを実践してみたんだ。
- 辞表を出してから後のことを考える(後に引けなくなるから)
- 辞めた後の「足りないもの」を考えてみる(具体的に考えると意外と少なかったりする)
- まわりにやめることを宣言する(これも後に引けなくなる)
これを実践すると、脳は「会社をやめる」という方向にどんどん動き出すようになる」
「先に動いてしまうのはほんと大事ですね。あと不安な部分を具体的に洗い出すと、意外と不安要素じゃないなって気づくこともある。」
「あと大事なのは、その環境を選んだ自分を責めないこと。その選択を失敗とするのではなく、これからの道に進むために必要なプロセスとして、過去の自分をしっかり承認してあげるのがいいと思います」
退職は間違いじゃない。失敗じゃない。
お二人の話を聞いて感じたことは、「どうしてもつらくて、大変で、苦しかったら逃げてもいい。それは間違いでも失敗でもない」ってことでした。
辞めたくても辞められない人は、きっと自分のことを責めてしまうんです。
「ここでやめたら負け組だと言われる」
「せっかく入った会社を辞めたら親が悲しむ」
「根性がないだけかもしれない」
と。
たとえまわりからそう言われたとしても、一番優先すべきは自分の人生でしょう。
まわりがあーだこーだ言ったって、その人たちは自分の人生に責任を持ってくれません。自分しかいないんです。
だから、もっとわがままに決断していいんですよね。
「今消耗してるなぁ」って人は、少しずつでも動いてみてほしいなと思います。
というわけで、今回は「ジョブシフト」さんのスポンサーで記事をお送りしました。
いまの会社からの転職・退職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。