ポジティブ思考の落とし穴

 

とにもかくにも「ポジティブに考えよう!」と言われる世の中ですが

いき過ぎたポジティブ思考の危うさについてはイヤというほど体験してきました。

 

社会人2年目の頃に、ネットワークビジネスをやっていたのですが、

(詳しくはこちらの記事にて。赤裸々です。笑)

 

決してマルチビジネス自体を否定するわけではないですが

メンバーの継続とモチベーションを上げ続けるために、毎週のように会が開かれ、

そこではウソくさいほどのリアクションのデカさと、

盛大な拍手と、

ポジティブシンキングが求められました。

 

基本陰キャラでテンションの低いわたしにとっては

修行・・・というか拷問に近いものがありました()

(静かで控えめな奴は結果出ないぞ!という考え。まぁガッツリ営業するので一理ありますね。)

 

それはそれで対人関係能力がついたとも言えるのですが

無理やり前向きにテンションを上げると、必ずあとで下がる

という法則を、身をもって学ぶようになります。

 

短距離走を全速力で走り抜いたあとに激しく息切れするように、

ネットワークの活動をガガーっとしたあとは

必ずといっていいほど無気力になり、体調も悪くなりました。

 

でもそれはわたしのやる気が足りてないからだ!

こんなんで立ち止まってたら結果なんて出せない!と

奮い立たせて1年近く続けましたが、

あるとき完全にガス欠になり、活動をやめましたε-(´; )

 

「虚勢を張る」を見事に体現したかのような生き方でしたが、

今思えば、

ポジティブ思考の裏側で

「このままでいいのか?」

「わたしには向いてないかも」

というネガティブに無理やりフタをして、見てみぬふりしていたことで

抑圧された不安がぶわーっと爆発して、メンタルのバランスが取れなくなったのだなと思います。

 

その、曲がったポジティブ思考は、

自分の欠点にフタをして、いいところだけ見せるような、しんどい生き方にも繋がっていたなと思います。

 

情けない部分、弱い部分を人に出せなくて、苦しくても作り笑顔でやり過ごす毎日。

そりゃあ潰れますよね。

 

 

大事なことは、「ぜんぶフラットに捉える」ってことだなと。

 

不安も恐怖も、消さなきゃいけないものではなくて

「わたしの中にもあるな」と知って、受け入れるだけでいい。

(こんなネガティブな自分ダメだ!と責める必要もない)

 

かといって、前向きなときに調子に乗らない。

テンションが上がれば、あとで下がるから。

 

うまくいってるときは、「周りの人たちのおかげ」。

自分の手柄じゃないから、心はいつもフラットで静かで、感謝に溢れている。

 

 

むしろ、不安も恐怖も苦しみもあって、

葛藤してもがくどうしようもない姿こそ、

もっとも人間くさくて、もっとも真理に近い場所なのかもしれないですね。

 

 

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執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

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