プロブロガーのあんちゃです。「いろんなフリーランスを紹介する企画」第9弾!
今回はフリーランスのカメラマンとして活動している「矢野拓実」さんに体験談を書いていただきました^^
はじめまして。カメラマンの矢野 拓実(http://takumiyano.com/)です。
最近ではスターバックスの新業態の「ネイバーフッドアンドコーヒー奥沢二丁目店」様で写真展をやらせていただきました。
ぼくは、ちょうど2017年6月をもって、フリーランス人生は半年が経ちます。
今回は
- 独立までの経緯
- なぜフリーランスカメラマンになろうと思ったのか
- 半年でどうやって収入を得ているのか ー この時代におけるメソッド
- 今後の展開について
などについて書いていきます。
特に「半年でどうやって収入を得ているのか」ってところは特によく聞かれるので、細かく書いてみました。ぜひ参考にしてください!
独立の経緯
ざっとぼくの独立の経緯を書くと
- 2016/ 3月…長崎の大学を卒業し、新卒でIT企業のシステム営業、導入支援として入社
- 2016/10月…8ヶ月後の10月末に退職
- 2016/11月…ジンバブエ、パリ、ロンドンで作品撮りの旅を行う
- 2016/12月…写真を学ぶためにスタジオで研修(地獄だった)
- 2017/1月…フリーランスカメラマンとしてスタート
簡単に書くとこんなかんじです。
なぜカメラマンになろうと思ったのか
「明日死んでも後悔しないように、好きなことをやろう。」
さて、なぜ新卒で入った会社を8ヶ月で辞め、写真の道に歩もうと決めたのか。
心境の変化を添えて書いていきます。
去ること2015年。
母が病気で他界しました。
就活時も、正直、母の死期を覚悟しており、
”安心させるために”
いま自分が”できそうな”
会計と営業で、イケてそうな会社を選んでいたのが事実です。
早く内定を出してくれて、これから安定しそうな企業。
ですが、思った以上に母は早く亡くなり、就職するまでの1年間、かなり心身ともに厳しかったのを今でも忘れません。
モヤモヤを抱えたまま3月にいち早く入社。
そんな心情の自分にとって、会社の中での自分の役割も見いだせずにいました。
そして、2016年4月、熊本大地震。
無事だったとはいえ、友人がたくさんいる九州、熊本。
実は父親も母より前に他界していたこともあり、僕の心は大パニックです。
「人は、予想した数倍も早く死ぬんじゃないか。」
「明日死んでもよかったといえる人生か?」
この言葉が一瞬も離れず、それでも会社員を続けていました。
そして、2016年7月。
あるイベントにたまたま誘われ、この写真を撮りました。
僕は小さいころから、カメラが好きでした。
が、これを仕事にしようなどという感覚は就活時の僕の状況からは1mmも考えつきません。
それを、こうして、安藤美冬さん、クレイジーの山川咲さん、「世界の絶景」の詩歩さん、四角大輔さんを撮り、SNS上でみなさまが拡散してくれている。
この状況にとてつもなく感動し、そして自分の撮った写真が喜んでもらえるということを知り、
「どうなるかわからないけど、仕事にしてみよう!」
と思ったのです。
そうすると、やることは早く、この撮影から仕事を辞めるまでひたすらポートレートを撮りつづけました。
11月には、最初の作品を撮ろうと思い、学生時代に留学していたアナザースカイ・パリ、そしてロンドンとジンバブエを旅しました。
12月はプロの現場で写真を学びたいと思い、スタジオで研修を受けました。
予想外の地獄でした。笑
そしてようやく、2017年1月にフリーランスのカメラマンとして走り始めました。
現在どうやって収入を立てているのか
フリーランスでカメラマンをやっている人、これからなろうとしている人は多いんじゃないかなと思います。
カメラマン以外にも、デザイナーだったり、イラストレーターといったお仕事は共通するんじゃないかな?
ここ半年の仕事の流れをざっくり説明します。
まだまだ半年の走りなので、甘いところはありますが、何かの参考になればと・・・。
まず、僕のお仕事はいまのところこんな感じです。
- 某大手航空会社様
- 某今ノッている人材会社様
- その他コーポレート撮影
- 宣材・プロフィール写真撮影
- 自己サービス作成中
お仕事を受注するまで、何よりこういったクリエイター業に必要なのは、
1.お客様と出会うこと
2.作品を見られること
だと思います。
実は、僕はまだクラウドソーシングのサービスは使っていません。
僕の場合、どうしたかというと、まずは会社人のときに、DMMのオンラインサロンに一つ入りました。
全く仕事になることは意識していませんでしたが、結果的には仕事になってます。
サロンの中にはさまざまなお仕事、会社の方がいらっしゃいます。すると、プロフィール写真であったり、会社様で写真が必要になってきます。
そんな中カメラマンである、僕の存在が需要を満たしたわけです。
ただ、そこで営業活動はマジでNGです!!!!!信頼されることが何より重要なので。
だからまずは、上記にも書いた「作品を見られること」が重要だと思います。
僕にはじめて出会って、写真をやっていると知られます。それから需要があるにせよ、ないにせよ、どんな写真を撮っているかを伝えることが重要になってきます。
幸い、このSNS時代、FacebookやInstagramなどは最高のツールです。
僕は基本的にFacebookは直接出会った方しかお友達にはならないようにしています。
逆にInstagramは上手く使えば、多数の方に見ていただけます。
そこで、Instagramに毎日投稿し、Facebookと連携して、出会った人・出会ってない人両方に写真を届けられるようにしました。
結果、多くの方に「写真いつもみてるよー」といってもらえるようになりました。
すると、サロンのメンバーやそれ以外で出会った方、はたまたInstagramからの発注を受けるようになったわけです。
- こんな写真を撮って欲しい。
- こんな写真はいける??
などなど…本当にたくさんの皆様からお声がけ頂き本当に嬉しいです。
SNSって、コミュニケーションの量をこれまでの何倍も多くしてくれます。
オンライン・オフラインを上手く活用することで、お仕事も、やりたいこともかなえられるんだろうなと思っています。
今後の展開
さて、フリーランスとしてカメラマンをやりはじめ、はや6ヶ月。
これからの目標を書かせてください。
①広告・雑誌の撮影・掲載を増やしていく。
②写真展の開催。福岡での開催。
(来年5月もスターバックスネイバーフッドアンドコーヒー奥沢二丁目店様で行わせていただきます!)
※ジンバブエ展を今年やりたく、矢野の写真飾ってみたいというカフェ様をさがしております!
③作品撮りの旅
④クリエイティブ・ディレクターとして30代以降は活躍できるよう、基盤づくり。
…etc
まだまだこうして、やりたいことが山ほどある人生です。
「明日死んでもいいっていえるように、好きなことをやって生きていく。」
会社員でも、フリーランスでもどちらでも構いません。
これから、新しい一步を進むあなたに、僕の走り出しの人生が少しでも、参考になりますように。