良い文章の書き方を知るには、まず自分の理想を知ることから始まる。

 

ここ3年半ほどWeb上でライティングを生業にしてきましたが、「どうすれば良い文章が書けますか?」となんども質問されることがありました。

結論から言えば「そもそもあなたにとって”良い文章”ってなんですか?」という定義から始めなければならないと思います。

 

なぜなら「良い文章」とは、人によって捉え方も「良い」と思う基準も全く異なるからです。

 

自分にとっての「良い文章」をまず言語化する

先日仲間内で「良い文章とは何か?」というテーマで意見を出し合ってたのですが、

数人意見を出しただけでも

  • 誰かの役に立てるもの
  • 読み手にストレスを感じさせないもの
  • 読者自身が日常を変えるアクションがとれるもの……

などなど定義は様々でした。

 

もちろんその定義に正解も不正解もないので、これがもし小説家を目指す人なら「情景が思い浮かぶもの」が良い文章かもしれないし、新聞記者の人なら「的確な事実描写ができるもの」が良い文章かもしれません。

どんな定義でも、こんなふうに自分の「理想の良い文章」を明確にしていけば、どこを目指して精進すればいいかがわかるわけです。

 

だからまずは「良い文章ってどんなものなのか」を言語化できるようにしてみてほしいんですね(`・ω・)

 

理想の文章を書いている先人をロールモデルにする

ちなみにわたしにとっての良い文章とは

「自分の肚(ハラ)から出た言葉で、読み手の感情と行動を(良い方向に)デザインできる文章」

です。

 

やっぱりわたしは自分が書いた文章で、誰かの人生が少しでも良い方向に動いたり、挑戦の後押しになることが一番の喜びなので、そんな文章を書くことをつねに意識しています。

こうして自分が目指す方向が定まると、自分より先に理想の方向に進んでいる人たちがいるので、その人たちをロールモデルにしながら自分の文章に取り入れていきます。

 

 

わたしの場合は

  • 自分が読んで実際に感情が動き、行動を起こした人の文章
  • 「この人本当に心の底から湧き出た言葉を書いてるんだろうなぁ」と直感的に感じる文章

をよく読んで観察するようにしています。

(一人に絞るわけではなく、数人を参考にする)

 

読んでいく中でどこで感情が動き、どんな言葉が行動の決め手になったのか。

どんな構成で感情の動きをデザインして、行動に促しているのか。

 

その人の文章を、なんならあらゆる記事を隅から隅まで読んで客観的に分析していくうちに、「自分はここに響いたんだな」という要素が抽出されてくるんですね

その要素を自分の言葉に変換して活かすならどんな文章になるかな?と考えながら綴っていく。

 

目指す方向がわからないままやみくもに書いてたら、どうしても自己流かつ自己満の文章で読まれないものになってしまうので、最初から何もかも自分一人で書こうとせず、方向性を明確にした上で、すでに先を進んでいる人たちの知恵を借りながら書いてみるのがいいと思います。

 

そうすれば文章を書くときにまず何から意識すればいいのかがわかるし、「理想の良い文章」をイメージしながら書けるので、少しずつ自分が魅力的だと思うものに近づいていけるはず٩(ω’ )و

 

 

「この人の文章魅力的だな」と思う人の文章って、必ずどこかに芯が通ってるんですよね。

比喩的表現にすごくこだわってるなぁとか、

構成作りが緻密に組まれてるなぁとか、

読み手に寄り添う丁寧な書き方だなぁとか。

それはやっぱり「自分にとっての理想の文章」が何かがわかってるからなんだと思います。

 

だから別に綺麗な言葉を並び立てたり文法が正しいからといって、それが「良い文章」とは限らないんですよね。

美しい言葉を並べて一見整っている文章ができたとしても、それで人の心が動いて行動が変わらなければ、それはわたしにとって「良い文章」ではないんです。

 

逆に言えば、正しい文章じゃなくても、誤字脱字があっても、執筆経験が全く無くても「この人本当に良い文章書くなぁ」って人だっています。

 

 

多くの人は「ちゃんとしたお作法で書かなければ!」と思ってるかもしれませんが、(もちろんそれも学んだらいいんですけど)本当に大事なのってそこだけじゃないよね、と。

なので、まずはあなたにとっての魅力的・良いと思う文章が何かを明確にするところから初めてもらえたらなと思います(`・ω・)

 

 

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執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

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