ちょっと遠くまで来すぎてしまったみたいだ

 

この2年間夢中で走り抜けてきたもんで、今「あれ?ここどこだ?」となっている。

 

2年前、「自分の人生を変えなくちゃいけない」という使命感に駆られ、とにかくいろんなことにチャレンジした。

いろんなことが中途半端に終わったけど、最終的にブログという素敵なツールに出会えてわたしの生活は一変した。

少しの可能性にすべてを傾け、無謀とも言える決断をして、まわりから反対された。

だけどあのときはもうまわりの声なんて一切聞こえず、わたしはわたしの声だけに耳を傾けていた。

 

もちろん悔しい思いも、失敗も、ネガティブになることも死ぬほどたくさんあった。そして今もある。

それでも立ち止まってしまったら終わりのような気がして、悩むくらいなら行動で掻き消せと言わんばかりに動いていた。

 

おかげさまでハゲるほど悩むこともなくこの2年間走り抜いてきたのだけど、あまりに前進してしまったのか、自分のメンタルが置いてけぼりにされていることにふと気がついた。

 

 

あー、いまどこにいるんだっけ?

 

思えば遠くまで来たなぁ。

 

あのときの泥水をすするような苦い記憶も、ふがいなさに押しつぶされそうな日々も、今はどこか遠くの世界の話のように聞こえる。

 

いまわたしが人前で話していることも、どこか遠い国の人の話をしているように思えることもある。

それが実は自分の過去の話だったと我に返って、「あ、いま自分の話してたんだった」と謎のタイムリープに陥ることもある。

 

そうするうちに少しずつ立ち止まるのを恐れて、どんどん走って、ここまで来た。結果、ここがどこだかあまりわかっていない。

 

「時代は仮想通貨だ!乗り遅れないようにしなきゃ」

「誰よりも発信力をつけなきゃ!わたしにしか言えないことを言わなきゃ」

「みんなに勇気を与えられるように強い人間でいなきゃ」

いつしかこんな「〜しなきゃ」という義務をたくさん勝手に背負っていた。

 

自分が流れを作っていたようで、もしかしたら時代という名の荒波に流されていたのかもしれない。

「他人の目」という、意識しなければすぐに流されてしまう波にのみこまれそうになっていたのかもしれない。

 

いまここで、自分がなにをどのように文章を書いていけばいいのかわからなくなっている。

 

 

ちょっと、遠くまで来すぎてしまったみたいだ。

 

すこし、来た道を戻ってみようと思う。

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執筆屋あんちゃ
執筆屋です。意識高い人生哲学から下ネタまで幅広く。 大阪の珈琲屋「シロフクコーヒー」のバリスタ▶︎系列店「ゆにわマートオンライン」に最近異動しました。最近はよくインスタにいます。

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