こんにちは。久々に名作マンガに出会って興奮している、電子書店員のあんちゃです。
わたしはかれこれ小学生の頃からお年玉とおこづかいをはたいて読んで、かれこれ何千冊とマンガを読んできました。
ただ唯一、料理マンガには全く興味がなかったんですが、今回マジで素敵なマンガに出会ってしまいました。。。
何度読み返しても泣く。(T_T)
あまりメジャーではないので、なんとしても皆さんに伝わってほしい~~
ということで紹介。
マジ泣き必須のおすすめグルメ漫画『しあわせゴハン』
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あらすじはこちら。
普通の人々の、食にまつわる小さな「しあわせ」を描くオムニバス。
台詞の無いサイレント漫画だからこそ、伝わる「味」と「想い」がある――。
読むと腹が鳴る、庶民派”食”コミック!
短編集のような感じで、次々と主人公が変わるグルメマンガ。
「メシが食える。それだけで幸せなんだ」って実感する内容ですね。
そして何より食べ物から広がる様々な人間模様がまた切なくて、愛が溢れてるんです。。。
セリフが一切出てこないサイレントグルメ漫画
普通のグルメマンガと違うのが、セリフが一切無いところ。
絵だけですべてを伝える。
素人にはなかなかできる技じゃないですよね。
なのにこんなに想いが伝わってくる。。。(T_T)
表紙からも伝わりますが、イラストにとても味があります。
キャラの表情やしぐさがイキイキしてて、セリフが無くても”感情”が伝わるんですよね。
グッときた1シーン
あんちゃがうっかり電車の中で読んで号泣した1シーン。
※『しあわせゴハン』(魚乃目三太) 第1巻より引用
ストーリーは
父親の残した借金を返済するために、幼いころから必死で働いてきた少年の話。
借金取りに追われながら、雪の日も雨の日も懸命に働く少年。
母親を途中で亡くすも、それでも必死で返済し続ける。
大きくなった少年は、借金を返済するために工事現場で働いていた。
そしてふと仕事の途中で寄った、どこにでもありそうな、庶民的な立ち食いそば屋。
「天ぷらがおいしそうだなぁ」と思いながらも、
「借金を返すまでは我慢だ」と、何ものっていない質素なかけそばを食べる。
そして、やっとの思いで借金を返しきった少年。
完済した帰り道にあの立ち食いそば屋に立ち寄り、食べたかった天ぷらそばを注文する。
にこやかな表情で、丁寧にそばを作るおじいちゃん店主。
大きなエビ天が2匹のっかった天ぷらそば。
父親がいなくなり、母親を失っても、それでもひたむきに何年もかけて払い続けていた借金の返済が、やっと終わったのだ。
天ぷらそばを前にして、長年の苦労がこみ上げてくる。
やっと、この天ぷらそばを食べることができるのだ。
ううううううううううう(T_T)
これはほんの一部のコマなので、原作はもっともっと繊細に表現されています。
どの短編も、ほんといい話なんだよ(T_T)
グルメと愛と人生。
このマンガを読んで、「人生のどんな場面においても、”食”は常に自分に寄り添っている」ことを実感しました。
お金持ちじゃなくても、単調な毎日でも、幸せを見つけることができるのだ。
食べ物のありがたみも、身近な人の愛情も、人生の素晴らしさも全部つまったこのマンガ。
ぜひ読んでみてください(T_T)
『しあわせゴハン』/ 魚乃目三太