わたしはいま25歳ですが、両親がいままでに2度離婚しています。
最初は小学生の頃、2度目は24歳のとき。
むかしはこんな話をすると相手に気を使わせてしまうんじゃ・・・と思ってたんですが、最近わたしのまわりにも親が離婚する人が増えてきたんです。
というかそもそも離婚がそんなに悪いことなのか?という疑問すらあります。だって子どもであるわたしは、いま幸せだからです。
今回の話は、いま現在両親が離婚しそうで悩んでいる人や、両親が離婚したことで苦しんでいる人に読んでもらえたら嬉しいです。
両親が離婚して転校した11歳
離婚の事実は小学4年生の頃に母から伝えられました。寝室の布団のなかで。
当時のわたしはそれを泣きながら受け入れました。
でもわたしが泣いたのは親が離婚するからじゃなくて、家を離れなければいけないこと、近所の友達と遊びづらくなることが理由でした。
確かに親が離れ離れで暮らすのも悲しかったです。でも、わたしと妹のために惰性で結婚生活を続けてもらうのはもっと悲しかった。だって無理してその生活を続けたところで、必ずどこかで破綻するのはわかっていたから。
だからそこに関しては、受け入れるしかないと思ったのです。
そんな感じでわたしと妹は母と一緒に母方の実家に引っ越し、翌年あたりに再婚して、小学5年生のときに転校しました。
転校先では、人見知りのせいかなかなか友達ができませんでした。一人でいるのは好きなんだけど、でも一人でいるとまわりから「友達がいないかわいそうな子」だと思われる。
ここから他人の目を過剰に気にする性格になってしまうのですが、でもこの経験はいまの生活につながる大事な経験でした。
他人の目を気にして生きることがいかに息苦しいか、他人の目から解放されて生きることがどんなに幸せか、身をもって知ることができたからです。
親が離婚して、転校するという経験がなければ、いまのわたしの人生にはなっていなかったのです。
親が離婚したからこそ「自分で生きる力をつけなきゃ」と思えた
親の離婚と同時に、「いつまでも親に甘えることはできない」という意識が芽生えました。
親だって、ひとりの弱い人間なんです。子どもの前では全力で胸張って生きてるようにみえても、泣きたくなるときも苦しいときもあります。
だから、自分のことはちゃんと自分で決められるようにならなきゃいけないと思いました。そのおかげで、わたしはいま自立して動ける人間になれたとも思います。
(結局いろいろ甘えたこともたくさんあったけど)
そして、母と2人の父親が、離婚しても変わらず応援してくれていたおかげです。
義理の父は、思春期で気難しかった時期のわたしと対立することもしょっちゅうでした。
あのときはいちいち口出しされるのがすごく嫌で、「なんで再婚なんかしたんだ」と思うこともたくさんありました。
でも、だからこそ「早く家を出て一人暮らししてやる」という自立のための原動力にもなったし、義理の父なりに一生懸命考えて接してくれていたのだなと今は感じます。
結局なにごとも、起こったことに対して今後どう転ぶかは自分の捉え方次第なんだと思います。
「親が離婚したせいで自分はダメになった」なんて、親のせいにするのは簡単です。
でもそうやってずっと親のせいにしていては、いつまで経っても自分は変わらないことにも気づいたのです。
親が離婚しようがしまいが、自分の人生における幸せは、自分が動くことで決まるんです。
親と過ごす時間はずっと続くわけじゃない
一家みんなでそろって食べる晩御飯の日は、きっともう二度と来ません。
でもわたしは当時いつも自分のことを優先して、一緒に晩御飯を食べませんでした。
「家族とご飯なんていつでも食べれるだろう」
そう思って、家族と過ごす時間をおろそかにしました。
最後に家族全員でご飯を食べたのはいつだったのか、もう思い出せません。
だから今、みんなそろってご飯が食べられる人は、その時間をぜひ大事に過ごしてほしいです。
親が離婚しても、実家を離れても、みんなでご飯を食べることはできないけど、連絡を取り合うことはできます。
ずっと連絡してない人は、ちょっとでも連絡をしてみてほしいです。
「一人の大人」として対等に親と向き合う
24歳のときに親が二度目の離婚をしたんですが、わたしと妹はもう実家をでてそれぞれ自立して生活していました。
離婚のことも母と父それぞれから事後報告をもらいました。
もちろん少しの寂しさはありましたが、わたしも妹も、もう1人で自立して生活する大人です。だから親は、自分たちが生きたいように生きてもらえればいい。
母と父が話し合った結果なのであれば、わたしがとやかく言う必要はないと思うのです。わたしはもう独立した1人の大人だから。
いまは離婚してから1年以上経ちましたが、母とも父ともよく帰省したときに会います。
離婚したってわたしを育ててくれた親であり、大切なふたりの人間だからです。接しない理由はないからです。
両親が離婚して悲しい人・しそうで悲しい人。
離婚してもあなたの親であることには変わりません。会いたいなら会っていいし、親孝行したいならすればいい。あなたが負い目を感じる必要も全くない。
離婚したくて悩んでいる親のみなさん。
離れたほうが良い人生になるのであれば、離れていいです。でも、子どもには変わらず愛情を注いでください。でも、お互いの悪口は言わないでください。聞いてる子どもはつらいので。
「離婚」という言葉に負い目を感じる人がちょっとでも少なくなれば嬉しいです。
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